アンガーマネジメントのよくある誤解

「アンガーマネジメント」という言葉をご存知の方も増えてきました。

しかし、まだまだ誤解されることも多いものです。

先日、研修を行った時のこと
「アンガーマネジメントは、怒りっぽい人のものだから私は関係ないと思うんですが」このようにお話をされた方がいらっしゃいました。

このようにアンガーマネジメントは、怒りっぽい人のものと誤解をされることがあるのですが、実は、怒りを上手に表現することができなくて心の中で怒っている人にもとても有効なのです。

心の中で怒る

心の中で怒るってなに?と思われると思います。
それは、「なんでわかってくれないんだろう」「なんで察してくれないんだろう」って思いながら心の中でモヤモヤしているような人。

このような方は、怒りを上手に表現することができていないのかもしれません。

アンガーマネジメントは、決して怒らないことを目指してはいません。

怒りの感情は誰しも持つ自然な感情。だからこそ怒りの感情を持ってもいいし、怒っても良いのが大前提。

しかし、怒りで後悔しないことを目指します。

怒りで後悔しないとは

「なんでこんなことで怒っちゃたんだろう」「なんであんな言い方したんだろう」と怒ってしまって後悔。
「なんで言えなかったんだろう」と言いたいことがあるのに言えなくての後悔。

こういった怒りにまつわる後悔をしないように怒りと上手につきあうのがアンガーマネジメントです。

そんなお話をすると、最初に発言してくださった方から「私は怒りっぽくないけど、そういえばいつもなんでわからないかな?と思って悶々としてストレスを抱えています。怒りを上手に表現できていなかったのですね」とお話くださいました。

アンガーマネジメントができるようになると、怒る必要のあることには上手に怒れるようになり、怒る必要のないことには怒らないようになれます。

この見極めができるようになると適切な指導もできるようになります。

アンガーマネジメントについて誤解をお持ちの方。ぜひ一度正しく学んでみませんか。