【コラム】世代で違う時間感覚
10時10分前は何時?

先日、テレビで取り上げられていた話題に、思わずうなずいてしまいました。
「10時10分前」と聞いて、あなたは何時を思い浮かべますか?
調査によると、昭和世代は9時50分~9時59分を想像し、Z世代は10時5分~10時9分を想像するとのこと。
これを聞いて「どういうこと?」と思った方もいるのではないでしょうか?
しかし、その理由は、、、
「の」の位置。
昭和世代は「10時の10分前」=9時50分と捉え、
Z世代は「10時10分の前」=10時5分ごろと捉えるそうです。
曖昧表現は、察するのが難しい
実は、これを単なる「世代間ギャップ」だけで片付けてはいけません。
この違いの背景には、スマホの有無があるといいます。
昭和世代の頃は、待ち合わせ場所や時間を正確に把握するのが難しく、「少し余裕を持って行動する」のが当たり前でした。
一方、Z世代は、スマホの乗換案内や地図アプリで“ピッタリ”の場所・時間に動くのが当たり前。
だからこそ、曖昧な表現では相手の意図を「察する」のが難しいのです。
職場にも言えるコミュニケーションギャップ
これは、今の職場でもよくあるコミュニケーションギャップではないでしょうか。
たとえば、上司が部下に「今週中にお願い」とだけ伝えた場合。
金曜日の定時に提出され、「もっと早く出してほしかったのに」と思っても、部下は言葉通りに動いただけ。
叱ったところで、すれ違いは解消されません。
ならば最初から、「チェックもあるから、金曜の午前中までに提出してほしい」と具体的に伝えれば、行き違いは防げます。
こんなことが、あなたの職場でも起こっていないでしょうか?
時代とともに「言葉のとらえ方」は変わります。
だからこそ、相手に伝わる「明確な指示」は、多様化する現代ののマネジメントには欠かせません。
そんなことを改めて感じたニュースでした。
リーダー研修、ネガティブフィードバック研修などでは、ケーススタディを使いながら実際にどう伝えたら相手に伝わるだろうか?を身につけるワークを行っています。
今一度、自分の言葉の使い方を見直すきっかけにしていきましょう。