【コラム】生成AIと検索サイトの違い

「最近、話題の生成AIって、検索サイトと何が違うの?」

これは私がよくいただく質問です。そこで、まずは生成AIと検索サイトの違いについてご紹介します。

インターネットを使うとき、多くの人がまず検索サイト(GoogleやYahoo!など)を利用するのではないでしょうか。しかし、「生成AI」は検索サイトとは異なる仕組みで情報を提供するツールです。

両者の違いを理解することで、用途に応じてより効果的に使い分けることができます。本コラムでは、その違いを初心者にも分かりやすく解説します。

1. 情報の取得方法の違い

検索サイトは、インターネット上の膨大な情報から、ユーザーが入力したキーワードに関連するページを探して表示します。
例えば、社会人向けの「学び直しのビジネスマナー研修」のプログラムを探したい場合、「ビジネスマナー研修 学び直し プログラム」といった検索ワードを入力すると、それに関連する記事やサイトの一覧が表示されます。

そのため、検索したい内容のキーワードを適切に入れないと欲しい情報が手に入らないことがあります。

生成AIは、過去に学習した膨大なデータをもとに、質問に対して直接回答を生成します。
そのため、短いキーワードではなく、「社会人経験者向けの学び直しビジネスマナー研修のプログラムを教えて」といった自然な文章で入力すると、具体的な研修プログラムの案をその場で作成してくれます。

つまり、生成AIは単に情報を探すのではなく、「生成」という言葉のとおり、その場で新しい回答を作り出す仕組みになっています。

2. 情報の形式の違い

検索サイトの結果は、複数のWebページへのリンクとして表示され、私たちはその中から最適な情報をクリックして探す必要があります。

一方、生成AIは、必要な情報を1つのまとまった文章として生成して提示してくれます。そのため、短時間で要点を把握しやすく、情報の取捨選択にかかる時間を短縮できます。

3. 最新情報の扱い

検索サイトは、常に最新のWebページを対象にしているため、新しいニュースやトレンドをリアルタイムで得るのに適しています。ただし、表示されたWebページの作成日や更新日を確認し、情報が最新であるかを判断する必要があります。

一方、生成AIは、過去に学習したデータをもとに回答を作成するため、最新の情報には対応していない場合があります。また、AIが生成する回答は、新しい情報をもとにしているとは限らず、正確性を確認するための検証が必要です。

しかし、最近では一部の生成AIがインターネット検索機能と連携し、最新の情報を取得できるようになっています。これにより、検索サイトと同様に最新ニュースやトレンド情報を提供できるAIも登場しています。

まずは使ってみよう

検索サイトと生成AIは、それぞれ得意分野が異なります。また、AIも生成AIや検索AIなどもありますので、用途に合わせて使い分けることで日常の業務において、より効率的に情報を収集・活用し生産性向上に役立てることができます。

私は、講師業をするうえで生成AIは、なくてはならない相棒です。非常に優秀な部下であり秘書役であることから、非常に効率的に仕事をこなすことができるようになりました。次回以降で、生成AIから具体的で精度の高い回答を引き出すための方法や、AIの種類などについてもご紹介します。

「生成AIをもっと活用してみたい」と思われた方は、お気軽にお問い合わせください。