【コラム】プロンプトの書き方3ステップ|ChatGPTをもっと活かす工夫とは?
ChatGPTを使いはじめたけれど、「思ったような答えが返ってこない」「曖昧な返答ばかりになる」そんな経験はありませんか?
実は、ChatGPTをうまく活用するにはプロンプト(=AIへの指示文)の書き方にコツがあります。この記事では、初心者から一歩進んで「もっとChatGPTを使いこなしたい」と思っている方に向けて、効果的なプロンプトの書き方3ステップをご紹介します。
Step1.目的を明確に伝える
まず最初に意識したいのは、「何をしてほしいか」をはっきり伝えることです。AIは万能ではなく、指示が曖昧だと答えも曖昧になります。
曖昧な例
「この文章、どう思う?」
→ どこを見てどう評価していいかがわからず、返答も抽象的になりがちです。
明確な例
「このメール文を丁寧な表現に書き換えてください」
「以下の文章を200文字以内に要約してください」
「職場で使えるように、敬語を使った例文にしてください」
★ポイント!
目的の動詞を明確にしましょう:「直して」「要約して」「説明して」「例を出して」「箇条書きにして」など。
Step2.条件や背景を伝える
ChatGPTはコンテキスト(前提条件)があると、より的確な回答を出してくれます。
誰向けに、どんな状況で、どう使うかを補足するだけで、精度がぐっと上がります。
例:
- 「若手社員向けに、上司への相談の仕方をやさしく説明してください」
- 「パート勤務の50代女性にも伝わるように、面接対策のアドバイスをください」
- 「中学生でもわかるように、生成AIと検索の違いを説明してください」
- 「就職支援セミナーで使う例として、高齢者向けの自己PRの書き方を紹介してください」
特に「誰に向けてか」は、教育・人事・福祉などの現場では大きなポイントになります。
Step3.出力形式を伝える
ChatGPTは、どんな形式で返せばよいかを指定できると、より使いやすい形で返してくれます。文章・箇条書き・表形式・会話文など、形式は自由自在です。
指定方法の例:
- 「箇条書きで3つお願いします」
- 「ステップバイステップでお願いします」
- 「この説明を図解の構成で表してください」
- 「会話形式で例を出してください(Aさん:〜、Bさん:〜)」
- 「ビジネスメールの文章として完成させてください」
- 「表形式で比較してください(列:特徴、メリット、注意点)」など
プロンプトは、ChatGPTを使いこなすための“カギ”です。
「何をしてほしいのか」を明確にし、「誰に向けて」「どんな形で返してほしいか」を補足するだけで、返ってくる回答の質は大きく変わります。
最初から完璧なプロンプトを書く必要はありません。
うまくいかなければ、少し言い方を変えてみる。その繰り返しが、自然と「AIとの対話力」を育ててくれます。
今日ご紹介した3つのステップを意識して、まずは気軽に試してみましょう。
プロンプトを変えれば、AIの答えも変わる。試すことが、使いこなしの第一歩です!