【コラム】ChatGPTのプロンプトを登録しておく便利な方法|よく使う指示を効率的に活用しよう
ChatGPTを使っていると、「このプロンプト、毎回入力するのが面倒…」と感じることはありませんか?
特に、研修や業務で定型のプロンプトを使う方にとって、プロンプトを登録しておく仕組みがあると、作業効率がぐんと上がります。
今回は、ChatGPTの便利な使い方として、「よく使うプロンプトを登録しておく方法」と、その具体的な活用事例をご紹介します。
どんなときに役立つの?
- 毎回、同じような指示を打ち込んでいる
- よく使うプロンプトを使いまわしたい
- 作業のたびに考えるのが面倒
- 複数のプロンプトを切り替えながら使いたい など
こんなとき、プロンプトを“テンプレート”として登録しておけば、すぐ呼び出して使えるようになるのでとても便利です!
しかし、現在、ChatGPTには、プロンプトを登録しておく機能がないのです。
そこで、以下の方法で作成します!

プロンプト集を登録する準備
現在のChatGPTには直接「プロンプト登録機能」はありませんが、以下のような方法で登録・再利用が可能です。
1:チャットを新しく始める(※重要)
ChatGPTには、**過去のやりとりを前提にした記憶(セッション内履歴)**があります。
そのため、プロンプトを登録する前に、新しいチャットを開きましょう。
手順:
- ChatGPTの画面左にある「+ 新しいチャット」をクリック
- 過去の流れを引きずらない新しい状態で始める
※これで「以前に覚えた内容」はリセットされます(※有料プランの「カスタムメモリー」とは別です)
2.登録用の「導入プロンプト」を入力する
以下のようなプロンプトを、まず最初にChatGPTに以下を入力します。
「これから、よく使うプロンプトのショートカットを登録します。
私が、アルファベット1文字で使用した場合は、それに対応する内容で応答してください。」
これを書いておくことで、覚えて、使用する合図になります!
下記のプロンプト例は、私がよく使うので登録している一覧です。
登録プロンプト例:
これから、よく使うプロンプトのショートカットを登録します。私が、アルファベット1文字で使用した場合は、それに対応する内容で応答してください。
- s:ステップバイステップで説明してください
- g:以下の文を誤字・脱字を含め添削し、わかりやすく改善してください
- m:メリット・デメリットを整理してください
- t:表形式でまとめてください
3.ChatGPTの返答を確認する
ChatGPTが以下のような返答をしたら、登録成功です!
返答例:
承知しました。今後、s、g、m、t のショートカットを見かけた際は、それぞれ対応する内容でお答えします。
4.登録後の使い方
チャット内では、以下のようにアルファベット1文字だけを入力すれば、機能します!
例:
- 〇〇の操作方法について初心者にもわかるようにお願いします。
s
→「ステップバイステップで教えてください」という形で回答される - 在宅勤務について教えてください
m
→ メリット・デメリットが整理され表示される
活用事例
● 事例1:研修講師が準備に使う
【プロンプト】部下に注意をするときの伝え方を説明してください
s
→ 講義中に応用可能な流れがすぐ出力される
● 事例2:キャリア支援の例文づくり
【プロンプト】以下の文章を添削し、わかりやすくしてください
g
→ 添削後の改善案がすぐ提示され、利用者にそのまま見せられる
● 事例3:資料作成での構成整理
【プロンプト】生成AIと検索エンジンの違いを、機能・使い方・メリットで比較してください
t
→ そのままスライドや記事に活用可能な表形式で出てくる
まとめ
ChatGPTは、ちょっとした工夫で日々の作業がぐっとスムーズになります。
**プロンプトを「登録」→「ショートカットで呼び出す」**という使い方は、効率的です。
ただ、登録した内容を忘れるといけないのでどこかに簡単なメモを残しておくと良いですよ。