【コラム】音楽を使ったセルフケアのすすめ
一曲で心をリセット!

疲れがたまったときや、気持ちが沈んだとき。
なんとなく好きな音楽を聴きたくなることはありませんか。
実は、音楽はただの娯楽ではなく、心と体を整えるセルフケアの一つとして注目されています。
音楽を聴くことで気分が切り替わり、ストレスがやわらぐことがあるのです。
音楽がもたらすリラックス効果
心理学や医学の研究では、音楽がストレス軽減に効果的であることが示されています。
たとえば、リラックスできる音楽を聴くと副交感神経が優位になり、心拍数や血圧が落ち着きやすくなることが報告されています。
実際に病院や介護の現場では「音楽療法」として導入され、患者の不安をやわらげたり、睡眠の質を高めたりする効果が確認されています。
ただし、専門的な知識がなくても大丈夫。
自分が心地よいと感じる音楽を聴くだけでも、十分にセルフケアになるのです。
職場でもできる!気分をリセットする1曲
お昼を食べた後、なんだか集中できないことはないでしょうか。
午後は「集中力が落ちる時間帯」だと言われています。
頭がぼんやりして仕事が進まない、そんなときこそ音楽の出番!
イヤホンで好きな曲を一曲だけ聴いてみる。
静かなピアノ曲で落ち着きを取り戻す人もいれば、テンポのある曲で気分を上げる人もいます。
大切なのは、「今の自分に合っている」と感じる音楽を選ぶことです。
ほんの数分でも気分がリセットされて、「もう少し頑張ろう」と思えることがあります。
気持ちに寄り添う選曲がカギ
落ち込んでいるときに、無理に明るい曲を聴くと違和感を覚えることがあります。
そんなときは、まずは気持ちに寄り添うような少し切ない曲を選んでみましょう。
そして、少しずつテンポのある曲や前向きな歌詞の曲に変えていくと、自然と気持ちが上向いていくことがあります。
これは、感情の流れに逆らわずに、自分のペースで気分を整える方法といえるでしょう。
日常の中に音楽を取り入れる
音楽の良いところは、「すぐにできる」ことです。
通勤中に聴く。
昼休みに一曲流す。
帰宅後や寝る前にゆったりした曲で気持ちを切り替える。
特別な準備はいりません。
ある人は寝る前に静かなクラシックを聴くと眠りに入りやすくなり、別の人は朝に好きな曲を聴くことで一日のモチベーションが上がると話していました。
私も疲れている時は、ゆったりしたジャズやピアノ曲を流すことがよくあります。
音楽が呼び起こす前向きな記憶
また、音楽には「記憶をよみがえらせる力」もあります。
学生時代に聴いていた曲を久しぶりに耳にすると、その頃の情景や感情がふとよみがえることはありませんか?
懐かしい曲を聴くことで、当時の元気や希望を思い出し、気持ちが前向きになる。
そんな体験も、立派なセルフケアの一つです。
好きな音楽が、心を整える
音楽は、いつでもどこでもできるセルフケアです。
心地よい音を選び、生活の小さな場面に取り入れることで、気持ちが軽くなることがあります。
気分が重くなったときは、一曲だけでも聴いてみてください。
その短い時間が、心を整えるきっかけになるかもしれません。

