【コラム】セルフケアの効果とは?
心と体を整える小さな力

「セルフケアって、本当に効果があるの?」
そう思う方もいるかもしれません。
そこで今回は、セルフケアを行ったときにどんな変化が期待できるのかを見ていきましょう。
ストレスをどう受け止めるかで変わる
心理学では、ラザルスとフォルクマンの「ストレスとコーピング理論」がよく知られています。
人はストレスに直面したとき、どう受け止め、どう対処するかで心身への影響が変わります。
セルフケアは、その「対処法」の選択肢を増やす役割を持っています。
つまり、セルフケアはストレスの重さそのものをなくすわけではありません。
しかし、受け止め方や対応の仕方を変えることで、心と体への負担をやわらげる助けになるのです。
科学的に見たセルフケアの効果
例えば、深呼吸をして気持ちを落ち着けること。
あるいは体を軽く動かすこと。
どちらも短時間で自律神経のバランスを整える効果があるといわれています。
実際、アメリカの臨床研究では、セルフケアを習慣にしている人はそうでない人に比べて、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が低い傾向にあると報告されています。
つまり、日々の小さな行動が、体の状態を左右する可能性があるのです。
感情面にもプラスの効果
セルフケアは体だけではありません。
感情面にも良い影響を与えます。
「自分をケアする」という行動自体が、「自分を大切にしている」という感覚を強めます。
それは安心感や「自分ならできる」という自己効力感につながります。
ポジティブ心理学の研究でも、セルフケアを習慣にしている人は、逆境から立ち直る力=レジリエンスが高まることが示されています。
職場での変化をイメージしてみる
では、職場ではどうでしょうか。
しっかり休息を取っていると、会議での集中力が続きやすくなります。
また、ちょっとしたトラブルの場面でも、余裕を持って対応できるかもしれません。
一方で、休みなく働き続けているとどうなるでしょうか。
疲れが溜まり、些細な一言に過敏に反応したり、判断ミスが増えたりすることもあります。
セルフケアは、こうした負の連鎖を防ぐための大切な行動なのです。
周囲にも伝わるセルフケアの効果
さらに、セルフケアは自分のためだけではありません。
調子が整っている人がいると、その落ち着きが周囲にも広がります。
結果として、チーム全体が働きやすい雰囲気になることがあります。
逆に、疲れやストレスを抱えたままではどうでしょうか。
その表情や態度は自然と周囲に伝わり、職場全体の空気を重くしてしまうこともあるのです。
セルフケアは自分と職場を支える力
セルフケアを取り入れることで、心と体が整いやすくなります。
そして、ストレスに対処する力が増えます。
それは自分自身の安心感につながるだけではありません。
周囲にも良い循環を生み出し、職場全体を支える力になるのです。

