【コラム】セルフケアとは?自分を大切にするため小さな工夫
セルフケアってなに?

「セルフケア」という言葉を聞いたとき、どんなことを思い浮かべますか。
「体にいいことをすることかな」「趣味やリラックスの時間のことかもしれない」
人によってイメージはさまざまだと思います。
実際には、セルフケアはもっと広い意味を持っています。
WHOが定義するセルフケア
世界保健機関(WHO)はセルフケアを、「人が自分の健康を維持・回復・改善するために主体的に行うこと」
と定義しています。
つまり、病気を防ぐための生活習慣から、心の落ち込みを和らげる工夫まで、自分で選んで実行する幅広い行動がセルフケアに含まれます。
ここで大切なのは、特別な知識や資格が必要というわけではないこと。
日常の中で「自分を大切にする工夫」を積み重ねていくことがセルフケアなのです。
なぜ今セルフケアが注目されているのか?
背景には、多くの働く人が強いストレスを抱えている現実があります。
厚生労働省の労働安全衛生調査(令和5年)によると、82.7%の労働者が仕事や職業生活に不安やストレスを感じていると答えています。
その具体的な内容を見てみると、
- 仕事の量が多すぎる
- 上司や同僚との人間関係
- 顧客や取引先からのクレーム
- 責任の重さや失敗への不安
など、誰もが経験しうる「職場あるある」が並んでいますよね。
つまり、ストレスは「一部の人の問題」ではなく、誰にでも起こり得る普遍的な課題なのです。
職場でよくあるストレスの瞬間
例えばこんな経験はないでしょうか。
- 締め切りに追われて、頭も体もパンパンになってしまう
- 上司から突然呼ばれて、心臓がドキドキして落ち着かない
- クレーム対応が続き、心が折れそうになる
- 責任が重く、「自分にできるだろうか」と不安で眠れない
こうした状態が長く続けば、気づかないうちに疲労が積み重なり、心や体の不調につながってしまいます。
セルフケアは、この悪循環を少しでも断ち切るための行動なのです。
セルフケアの目的は「不調を防ぐ」だけじゃない
セルフケアのゴールは、単に「心身の不調を避けること」だけではありません。
もっと大切なのは、安心して働き続けるための基盤を整えることです。
たとえば、
- 午後の集中力を保つために、短い休憩を意識的に取る
- 翌朝をすっきり迎えるために、睡眠のリズムを整える
- 気分転換に好きな音楽を聴いて、気持ちを切り替える
そんな小さな工夫を積み重ねることで、「自分を支える力」が自然と育っていきます。
セルフケアとは、自分で選ぶ行動
セルフケアとは、誰かに指示されてやるものではなく、自分のために自分で選びとる行動です。
それは、不調を防ぐためだけでなく、自分を大切にしながら日々を過ごすための基盤になります。
まずは「ちょっと一息つく」「今日は少し早めに休む」──そんな小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。


