【コラム】書くだけで心が軽くなる!感情を整理するセルフケア
感情を書き出して心を整える

仕事をしていて、気づいたら頭の中であれこれ考えすぎてしまう。
仕事で嫌なことがあったり、人間関係でモヤモヤする。
そんなとき、頭の中でその出来事を何度も思い出して、余計に疲れてしまうことはないでしょうか。
「考えないようにしよう」と思っても、気づけばまた同じ場面が浮かんでくる。
感情がぐるぐると回ってしまう、そんな経験は多くの人にあるはずです。
こうしたときに役立つセルフケアが「感情を書き出す」ことです。
感情を書き出すと心が整う理由
今まで、とても忙しい時にやらないといけないことを書き出したことで落ち着いて取り組めたと言う経験はないでしょうか。
これと同じで、感じている気持ちを感情を書き出すことの効果は、心理学の研究でも裏付けられています。
アメリカの心理学者ジェームズ・ペネベイカー博士の実験では、感情や出来事を文章にして表現した人は、そうでない人に比べてストレスが軽減し、心身の健康が改善する傾向があったと報告されています。
このように頭の中にある思考や感情を文字にすることで、自分を客観的に見つめられるようになるのです。
その結果、気持ちが整理されて落ち着きを取り戻しやすくなるといわれています。
紙とペンがあればすぐにできる
やり方はとてもシンプルです。
用意するのは、紙とペンだけでも、スマホのメモでも構いません。
まずは、思ったことをそのまま書いてみましょう。
「上司に注意されて悔しかった」「同僚に頼んだ仕事が進まず焦った」など、思いつくままに書き出します。
いつも私は、1枚の裏紙を用意して感じていることを自由に書き出しています。
レイアウトも気にしない!
文章の上手さや文法は気にしなくて大丈夫です。
キーワードだけやフレーズだけでも構いません。
大切なのは「心の中にあるものを外に出す」こと。
そのままの言葉でいいのです。
書き出してみると、不思議と気持ちが軽くなることがあります。
頭の中では大きな問題に感じていたことも、文字にすると「自分はこう感じていたんだ」と客観的に見えるようになるからです。
職場でもできる心の整理習慣
よくあることですが、職場で何かモヤモヤしたことがあると、帰りの電車や寝る前に何度も思い出して眠れなくなることはありませんか。
そんなときは、紙に書いて机に置いてみましょう。
「もう外に出したから大丈夫」と思えて、気持ちが少し楽になることがあります。
昼休みや終業前の3分を使ってメモに気持ちを書くだけでも、頭の整理になります。
ストレスをためこむ前に、小さな「書く時間」を持つことが、次の日のリセットにもつながります。
「自分で解決できること」「受け止めること」に分ける
さらに一歩進めたい場合は、書いた内容を「自分で解決できること」「今は受け止めるしかないこと」に分けてみましょう。
解決できることなら、次の一歩を考えるきっかけになります。
一方、すぐに変えられないことなら、「今はこれでいい」と受け止める練習になります。
ただし、無理にポジティブに変えようとする必要はありません。
感情を押し込めず、そのまま書くことが大切です。
書くことは心を整えるセルフケア
感情を書き出すことは、誰にでもできるストレス対処法です。
頭の中のもやもやを外に出すことで、気持ちが軽くなることがあります。
紙でもスマホでも構いません。
大切なのは「思ったことをそのまま文字にする」こと。
短い時間でも、書き出す習慣があなたの心を守るセルフケアになります。

